「桃栗3年柿8年」という言葉は誰しもがどこかしらで聞いたことがあるのではなかと思います。
意味はその言葉通りで「桃・栗は種をまいてから3年で収穫できる。柿は種をまいてから8年で収穫できる」という意味なのですが、
本当に桃・栗は種をまいてから収穫できるまで3年、柿は種をまいてから収穫できるまで8年もの時間がかかるのでしょうか?
もし、それが数字通りであれば庭木で植わっている柿なんかは8年もの間、大切に育てられてそこにいて、
「種をまいた人は8年前にどんな気持ちで柿の種を蒔いたのだろう」
と考えてしまいます。
今日はそんな、「桃栗3年柿8年」についてです。
街をお散歩するのが楽しくなると思うので是非参考にしてみてください。
「桃」は種をまいてからどのくらいの時間が経てば収穫できる?
桃の種をまいてから収穫できるまでには、だいたい3~4年かかります。
ただし、種から育てた桃は、親の木と同じ品種になるとは限りません。
また、病気や害虫に弱くなる可能性もあります。
そのため、桃の木を育てる場合は、苗木を購入するか、芽接ぎという方法で増やすのがおすすめです。
桃の種をまいて育てる方法は以下の通りです。
・桃の種は、食べた後すぐに乾燥させずに、砂などに混ぜてヌメリを取り除きます。
・種の周りの硬い殻を割って中身を取り出し、薄皮を剥きます。
・取り出した種をビニール袋に入れて湿らせたキッチンペーパーなどで包みます。
・袋に穴をあけて冷蔵庫に入れておきます。これを休眠打破といって、自然界で冬を越すことを再現します。
・2~4月になったら袋から出して鉢に植えます。土が乾いたら水やりしましょう。
・発芽したら日当たりの良い場所に置きます。枝が伸びてきたら支柱を立てて固定しましょう。
桃の木は日当たりと水はけが良い場所が好きです。5 水やりは土が乾いたらたっぷりと行います。
肥料は3月、5月、9月に有機質肥料や化成肥料を与えます。
剪定は12月~2月に行って若い枝を伸ばし、7月~8月に不要な枝を間引きます。
摘果や袋がけも必要です。
「栗」は種をまいてからどのくらいの時間が経てば収穫できる?
栗は種から育てることができますが、収穫までにはかなりの時間がかかります。
一般的には、栗の種を植えてから結実するまでには5年ほど必要と言われています。
ただし、これはあくまで目安であり、品種や栽培環境によって異なる場合があります。
栗の種を植える方法は以下の通りです。
・栗の実をイガから出して、とがった方が下になるように鉢植えに腐葉土を入れてまきます。
・発芽するには低温状態が必要なので、冬に外で寒さに当てて、春の発芽を待ちます。
・発芽したら日当たりの良い場所に移し、水やりや肥料を適宜行います。
・2~3年後に庭に植え替えます。このとき、日当たりと水はけの良い土地を選びます。
・植え替え後も水やりや肥料を続けます。また、剪定や摘果も必要です。
・5年目以降に結実する可能性がありますが、自家受粉が困難なので、近くに異なる品種の栗を植えるか、人工授粉を行う必要があります。
以上が栗の種から収穫までの育て方です。
栗は長期的な栽培が必要な果樹ですが、自分で育てた栗を食べることができれば、それだけで大きな喜びになるでしょう。
「柿」は種をまいてからどのくらいの時間が経てば収穫できる?
柿は種から育てると、実をつけるまでに時間がかかります。
一般的には、「桃栗三年カキ八年」ということわざがあるように、種まきから8年ほどで収穫できるようになります。
しかし、接ぎ木苗などを利用すると、4年ほどで実をつけるようになります。
また、品種や栽培環境によっても収穫までの時間は異なります。
柿の種まきから収穫までの育て方を分かりやすく詳しく解説します。
・種まき:11月から3月が適期です。 実の中から取り出した種を育苗ポットにまき、土が乾かないように水やりを続けて管理します。 暖かくなった頃に芽が出ます。
・苗植え:暖地なら11月から12月と2月から3月、それ以外は2月から3月の暖かくなった頃が適期です。 鉢植えは6号から8号の鉢に苗を1本植え付け、地植えは日当たりがよい場所を選び、苗よりも1回り大きな植え穴にまっすぐ植え付けます。 根についた土を丁寧に落としてから優しく植えるのがポイントです。
・水やり:鉢植えは土の表面が白く乾いたらたっぷりと水を与えます。 地植えは夏にひどい日照りが続く場合は水やりが必要です。
・肥料:鉢植えは元肥として有機固形肥料を2月に施し、追肥として緩効性化成肥料を7月と10月に与えます。 地植えは元肥として堆肥や油かす、骨粉などの有機肥料を12月から1月に施し、追肥として化成肥料を7月と10月に与えます。
・剪定:花芽は枝先につくので、枝先を切り落とさないよう注意します。 余分な枝や内向きの枝は基部から切り取って風通しと日当たりを良くします。 適期は12月から2月です。
・摘蕾・摘果:隔年結果防止や品質向上のために行います。 5月中旬に摘蕾を行い、1つの枝に蕾を3~5個残します。 6月から8月に摘果を行い、1つの枝に実を1~2個残します。
・収穫:9月から12月頃、実がオレンジ色になってきたら収穫のタイミングです。 手で実をもって枝から外します。
以上が柿の種まきから収穫までの育て方です。
柿は一度実がつけば長く楽しめる果樹ですので、じっくり育ててみてくださいね。
「桃栗3年柿8年」には続きがあった
「桃栗三年柿八年」は、植えてから実を結ぶまでに、桃と栗は3年、柿は8年かかることから、
「何事にも結果が出るまでには相応の年数がかかる」という意味のことわざです。
しかし、実はこのことわざには、続きがあることをご存知でしょうか?
続きの句は地域や時代によって違いがありますが、有名なのは以下のようなものです。
・桃栗三年柿八年 梅は酸い酸い十三年
・桃栗三年柿八年 柚子の大馬鹿十八年
・桃栗三年柿八年 梨の馬鹿目が十八年
これらの続きの句では、後に続く果物ほど果実の収穫に時間がかかることを表しています。
また、なかなか実を付けないことに厳しい表現が用いられています。
そのほかにも、枇杷(びわ)や林檎などが使われるものもあります。
これらの続きの句は、実際に収穫までにかかる期間を正確に表しているわけではなく、比喩的に使われていると考えられます。
以上が、「桃栗三年柿八年」の続きについての解説です。
このことわざは、目標や夢を叶えるためには長期的な視点で努力することが大切だという教えを含んでいます。
梅・柚子・梨は収穫までに10年以上かかるのは本当ではありません。
一般的には、以下のような年数で実を付けることができます。
梅:2~3年
柚子:3~4年(品種や栽培環境によっては10年くらいかかる場合もあります)
梨:3~4年(西洋ナシは5年)
ただし、これらの果樹は種から育てると、実を付けるまでに時間がかかります。
一般的には、「桃栗三年柿八年」ということわざがあるように、種まきから8年ほどで収穫できるようになります。
しかし、接ぎ木苗などを利用すると、4年ほどで実を付けるようになります。
また、品種や栽培環境によっても収穫までの時間は異なります。
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「桃栗3年柿8年は本当?種まきからどのくらいで収穫?」についてのまとめ
「桃栗3年柿8年」という諺ことわざは大体本当で、
桃は種まきから3~4年で収穫、
栗は種まきから5年ほどで収穫、
柿は種まきから8年で収穫できます。
だいたいことわざの内容と一致していますね。
少しのズレがあるのはことわざとして語呂合わせを良くするためにその数字と果物を使ったためと考えられています。
このことわざは「目標や夢を叶えるためには長期的な視点で努力することが大切」だという教えを含んでいる通り、
長い目で見て継続していくことが大切なのかもしれませんね。
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