一年草ってなに?多年草、宿根草との違いは?

「一年草」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
園芸コーナーに行き、植物を見ていると「一年草」や「多年草」といった表示を見ることがあると思います。

何となくのイメージだと「多年草の方が年をまたいで長い間楽しめそう」だというお得感で買ってしまうことも多いのですが、
果たして必ずしもそうであると言えるのでしょうか?

今日はそんな、「一年草」、「多年草」について詳しく見ていくことに加え、同じようなくくりの言葉にある「宿根草」について詳しく見ていきます。
「一年草、多年草、宿根草について何となくは知っているけど、詳しくは知らない」という人は参考にしてみてください。

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「一年草」ってどういう植物?

「一年草」とは、種をまいて1年以内に開花し実をつけて種子を残し、そして枯れる植物のことです。
一年草は生長が速く、花色や草丈が豊富で、手入れが少なく育てやすいというメリットがあります。
一年草には春まきと秋まきの2タイプがあります。

春まき一年草は暑さに強く、寒さに弱い特徴があります。
秋まき一年草は暑さに弱く、寒さに強い特徴があります。

代表的な一年草の品種としては、マリーゴールド、コスモス、キンギョソウ、アサガオ、デイジー、パンジー・ビオラ、
スイートピー、スイートアリッサムなどがあります。

 

「一年草」を育てる上でのメリット・デメリット

「一年草」を育てる上でのメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

メリット

・価格が安い
・丈夫で初心者向き
・季節感を演出しやすい
・花期が長い
・タネで増やしやすい

 

デメリット

・植えっぱなしの庭作りができない

 

一年草は価格が安く丈夫なので、手軽に色々な種類の花を楽しむことができます。
また、季節に合わせて入れ替えることで、庭や花壇に変化をつけることができます。
花期も長く、タネを採ればまた来年も育てることができます。

一方で、一年草は枯れたら終わりなので、植えっぱなしの庭作りができません。
枯れた苗を取り除き、新しく種まきや苗植えをする必要があります。
手間をかけずに緑のある庭を楽しみたい人は、多年草や花木中心の庭作りがおすすめです。

 

園芸店でよく見る「一年草」

スーパーチュニア:

ペチュニアの強化版とも言える花で、暑さや強光線に強く、早春から晩秋まで半年以上咲き続けます。
摘心や花殻摘みの必要もなく、色や形も豊富です。

 

サンブリテニア:

ゴマノハグサ科ジャメスブリテニア属の一品種で、鮮やかな赤色の小花が目を引きます。
暑さに強く、横に広がるように生育し、鉢植えやハンギングにも向いています。

 

イソトマ:

小さな星のような花と細い葉が軽やかな印象の花で、水色や白、ピンクなどの色があります。
初夏から咲き始め、真夏は切り戻すと秋まで再び咲き続けます。

 

ロベリア:

蝶のような小さな花が株いっぱいに咲きます。
青紫や水色、白などの色があります。

宿根草タイプと一年草タイプがありますが、ロベリア・アズーロ・コンパクトなどの一年草タイプは暑さに強く、
3月下旬から11月まで咲き続けます。

 

ポーチュラカ:

肉厚の葉と鮮やかな花が特徴的な植物で、暑さと直射日光が大好きです。
ピンクや白などの色があります。
「ポーチュラカマジカルキューティー」という品種は斑入り葉が美しいです。

 

小輪ニチニチソウ:

従来のニチニチソウより小さくて可愛らしい花を咲かせる品種群で、暑さにも強く丈夫です。
フェアリスターやミニナツなどが有名です。
色は白やピンク、紫などがあります。

 

ブルーサルビア:

ラベンダーに似た青紫の花穂状の花が初夏から秋いっぱいまで咲きます。
水色や白色もあります。
開花期間が長く、途中で切り戻すと花の勢いも復活します。

 

アンゲロニア:

初夏から秋まで休むことなく咲き続ける花で、暑さと直射日光にも乾燥にも強く、場所を選ばないので重宝します。
紫や白、ピンクなどの色があります。

 

ジニア:

「百日草」とも呼ばれ、夏の暑い時期に長期間咲いてくれる花です。さまざまな品種群がありますが、
プロフュージョンは暑さに強く、よく分枝して咲きます。花殻摘みの必要もないので、ローメンテナンスです。

 

ユーフォルビア‘ダイアモンド・フロスト:

春から霜が降りるまで、ほとんど一年中ふわふわと白い花を咲かせます。
手入れは水やりだけで、他のどんな花とも調和します。
花壇の手前などで土を見せたくないときなどにも重宝します。

 

「多年草」ってどういう植物?

多年草とは、種まきや植え付けを行った後、開花・結実(実をつける)というサイクルを2年以上繰り返す植物のことを指します。
主に草に対して用いられ、「多年生植物」「多年草植物」とも呼ばれます。

多年草には、常に葉っぱを茂らせているものと、生育期が終わると地上に出ている(根より上の)部分が枯れてしまうタイプがあります。
園芸では、地上部が枯れてしまうものを「宿根草」、常に葉っぱを茂らせているものを「常緑多年草」と呼びます。

多年草は、一年草や二年草に比べて、植え替えの手間がなく、毎年花壇や鉢植えを彩ってくれます。
ただし、原産国では多年草ではあっても、日本の気候では1年で枯れてしまう種類は、園芸上では一年草扱いになります。

 

「多年草」を育てる上でのメリット・デメリット

「多年草」を育てる上でのメリット・デメリットについて詳しく見ていきます。

 

メリット

植え替えの手間がない:

多年草は一度植えれば何年も枯れずに育つので、毎年種まきや苗の植え付けをする必要がありません。
一年草と組み合わせても良いですが、多年草だけでも季節ごとに変化のある美しい庭作りができます。

 

育てていく楽しみがある:

多年草は数年かけて株が成長し、花や実をつけます。
バラや果樹などは樹形を整えたり、剪定したりすることでより魅力的になります。
自分の手で育てた多年草が大きくなっていく様子は、ガーデニングの醍醐味です。

 

苗を何度も買う必要がない:

一年草は安価な苗が多いですが、一年で枯れてしまうので、次のシーズンにはまた新しい苗を買わなければなりません。
多年草は苗の値段が高くても、長期的に見ればお得です。
また、株分けや挿し木で増やすこともできます。

 

デメリット

植え替えが必要な場合もある:

鉢植えの多年草は根詰まりを防ぐために、2年に一度くらいは大きな鉢に植え替える必要があります。
地植えでも、数年に一度株分けしたほうがよく育つ種類もあります。

 

樹木は育つスピードが遅い:

果樹や花木などの多年草は大きく育てるのに時間がかかります。
植え付けてから数年経たないと本来の魅力が出てこない場合もあります。
また、果樹は収穫できるようになるまでに2年以上かかることもあります。

 

生育条件に注意する必要がある:

多年草は丈夫な種類もありますが、暑さや寒さ、乾燥や湿気に弱い種類もあります。
日当たりや水やりなどの生育条件を調べておくことが大切です。
また、原産国では多年草でも日本では一年で枯れてしまう種類もあるので注意してください。

 

園芸店でよく見る「多年草」

 

シラン:

春に白やピンクの花を咲かせる多年草です。
花言葉は「清楚」「純潔」などです。

 

ダリア:

夏から秋にかけて色とりどりの大輪の花を咲かせる多年草です。
花言葉は「華麗」「優雅」などです。

 

アガパンサス:

夏に青や白の球状の花を咲かせる多年草です。
花言葉は「愛の告白」「信頼」などです。

 

アブチロン:

春から秋にかけてベル型の花を咲かせる多年草です。
花言葉は「内気」「控えめ」などです。

 

アルストロメリア:

春から秋にかけて星形の花を咲かせる多年草です。
花言葉は「友情」「幸運」などです。

 

エキナセア:

夏から秋にかけてピンクや紫の花を咲かせる多年草です。
花言葉は「力強さ」「持久力」などです。

 

オダマキ:

春から初夏にかけて青や紫の花を咲かせる多年草です。
花言葉は「高貴」「気品」などです。

 

カスミソウ:

春から秋にかけて白やピンクの小さな花を咲かせる多年草です。
花言葉は「幸福」「純真」などです。

 

カンパニュラ:

春から夏にかけて青や白のベル型の花を咲かせる多年草です。
花言葉は「感謝」「誠実」などです。

 

キキョウ:

夏から秋にかけて青や紫の星形の花を咲かせる多年草です。
花言葉は「永遠の愛」「誠実」などです。

 

「宿根草」ってどういう植物?

宿根草とは、何年も生育と開花を繰り返す植物で、多年草の一種です。
宿根草は、生育に適さない時期になると、地上部が枯れてしまうことが特徴です。

地下に根が残っているので、翌年再び花を咲かせることができます。
植えっぱなしで育てられるので、毎年植え替えをする必要がなく、経済的かつ手間が少なくガーデニングが楽しめるメリットがあります。

 

「宿根草」を育てる上でのメリット・デメリット

「宿根草」を育てる上でのメリット・デメリットについて詳しく見ていきます。

 

メリット

毎年花を咲かせてくれるので、一度植えると長く楽しめます。
植え替えや種まきの手間が省けるので、経済的かつ時短になります。
花色や花形が豊富なので、季節やテーマに合わせて選べます。

四季折々に見どころがあるので、庭やベランダが飽きないです。
生命力が強く育てやすいので、ガーデニング初心者でも挑戦しやすいです。

 

デメリット

地上部が枯れると根の状態がわからないので、水不足や病害虫に気づきにくいです。
株分けや剪定などの管理が必要な場合があります。特に大株になったり、花つきが悪くなったりしたら、株分けをして若返らせる必要があります。

冬越しに注意が必要な場合があります。
寒さに弱い種類は、ワラや落ち葉などで覆ったり、鉢を室内に移したりする必要があります。

花期が短い場合があります。一年草に比べて、花を咲かせる期間が短い種類も多いです。その場合は、花期の異なる種類を組み合わせたり、葉色や実なども楽しめる種類を選んだりするとよいでしょう。

 

園芸店でよく見る「宿根草」

マーガレット:

春から夏にかけて白やピンクなどの色とりどりの花を咲かせます。
一重や八重、ポンポン咲きなど花形も豊富です。

 

ラナンキュラス:

春に薄紙のような花弁が重なった花を咲かせます。
赤や黄色、ピンクなどカラフルな色があります。

 

オステオスペルマム:

春から初夏にかけて紫や白、ピンクなどの花を咲かせます。
花の中心には斑紋が入っています。

 

アヤメ:

初夏に紫や白の網目模様の入った花を咲かせます。
和風にも洋風にも合わせやすいです。

 

桔梗:

夏から秋にかけて青や白、ピンクなどの色の花を咲かせます。
日本古来の植物で、万葉集にも登場します。

 

スイセン:

早春に白や黄色、オレンジなどの色の花を咲かせます。
外側に開いた花弁と内側にラッパ状の福花冠が特徴です。

 

オオテンニンギク:

夏から秋にかけて赤や黄色、オレンジなどの色の花を咲かせます。
花弁の色がグラデーションになっています。

 

デルフィニウム:

初夏に青や白、ピンクなどの色の花を長い穂状に咲かせます。
高さがあるので背景にも向きます。

ゲウム・マイタイ:

春から夏にかけてアプリコットからピンクへと変化するグラデーションの花を咲かせます。
さまざまな草花と調和しやすいです。

 

ガザニア:

春から秋にかけて赤や黄色、オレンジなどの色の花を咲かせます。
花弁の基部に斑紋が入っています。

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「一年草ってなに?多年草、宿根草との違いは?」についてのまとめ

一年草は、その名前の通り、一年で成長サイクルを終え、枯れてしまう植物です。
一方多年草は、何年にもわたり株を大きくしていくことができる植物です。

多年草は何度も買い替えなくていいメリットはありますが、その都度鉢を大きくしていったり、
育つスピードが遅かったりと、スピード感をもって園芸を楽しみたい人にとっては不向きなのかもしれません。

また、宿根草も多年草と同じく何年もにわたり楽しめる植物ではあるのですが、地上部が枯れてしまったときの根の様子は分かりにくく、
お世話が難しい特徴があります。

次に買う植物を、半年後にはどのようにして育てていたいのか、来年はどの様に育てていたいのか、
2年以上かけて鉢を大きくしていく手間はかけられるのかなど、色々な要素を加味して植物を買いたいですね。

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