ホワイトノイズは睡眠の質を上げる？デメリットはあるの？

布団に入ってもなかなか寝付くことができない、寝ているはずなのに疲れが取れていない気がするというときはありませんか？

睡眠の質を上げる要素の一つに「音」があります。
寝ている間に家族や隣の人が立てる生活音だったり、ペットの無く声だったり、外を走る車の音だったり、
色々な要因で睡眠が妨げられているかもしれません。

上で挙げた例は睡眠の質を悪くしてしまう音の例なのですが、逆に「睡眠の質を上げる音」というのも存在します。
それが「ホワイトノイズ」です。
今日はそんなホワイトノイズについてお伝えしていきます。

布団に入ってもなかなか寝付くことができない、寝ているはずなのに疲れが取れていない気がするという人は参考にしてみてください。

「ホワイトノイズ」ってどんな音？

ホワイトノイズとは、パワースペクトルにおいて広い範囲で同程度の強度となっているノイズのことです。
パワースペクトルとは、信号の周波数成分の強さを表すものです。

ホワイトノイズは、全ての周波数で同じ強さを持つので、白色光のように見えます。
白色光は、可視領域の広い範囲をまんべんなく含んだ光です。

ホワイトノイズは、非常に不規則なノイズで、自己相関関数がデルタ関数となります。
自己相関関数とは、信号が自分自身とどれだけ似ているかを表すものです。
デルタ関数とは、ある一点で無限大になり、それ以外ではゼロになる関数です。

つまり、ホワイトノイズは、自分自身と完全に一致する場合以外は、全く相関がありません。
ホワイトノイズは、実際には存在しませんが、正規乱数を用いて近似的に生成することができます。

正規乱数とは、正規分布に従う乱数のことです。
正規分布とは、平均値の周りに集中するような確率分布です。

音声として聞くと、「シャー」という音に聞こえます。
例えば、テレビやラジオのチャンネルがない時に聞こえる音がホワイトノイズに近いです。

また、Official髭男dismの曲「ホワイトノイズ」は、2003年1月11日に配信された楽曲で、テレビアニメ『東京リベンジャーズ聖夜決戦編』のオープニングテーマとして書き下ろされました。
睡眠の質を上げることとは関係は無いと思われます。

ホワイトノイズってどんなところで聞けるの？

ホワイトノイズを聴く方法はいくつかあります。
例えば、以下のような方法があります。

動画サイト：

YouTubeやニコニコ動画などの動画サイトには、ホワイトノイズの動画がたくさんあります。
パソコンやスマートフォンで再生することができます。
ただし、広告や操作の制限、バッテリーの消耗などのデメリットがあるので注意してください。

スマートフォンアプリ：

AppStoreやGooglePlayなどのアプリストアには、ホワイトノイズを再生できるアプリがたくさんあります。
スマートフォンやタブレットでダウンロードして使うことができます。
アプリによっては40種類以上のホワイトノイズが収録されているものもあります。

専用のマシン：

ホワイトノイズを発する専用のマシンも販売されています。
比較的安価で手に入れることができます。
マシンによってはタイマー機能やライト機能、リモコン付きなどの便利な機能がついているものもあります。

以上のように、ホワイトノイズを聴く方法は様々です。
自分の好みや目的に合わせて選んでみてください。

「ホワイトノイズマシン」もある

ホワイトノイズマシンとは、ホワイトノイズと呼ばれる雑音を発する機械のことです。
ホワイトノイズには、睡眠や集中力を高める効果があると言われています。

ホワイトノイズマシンには、電子合成したノイズを流す「電子ノイズ」と、内蔵されたファンを回転させることでその場でホワイトノイズを作る「ファンノイズ」の種類があります。
機能や価格については、商品によって異なりますが、一般的には以下のような傾向があります。

音の種類：

電子ノイズの方が音の種類が多く、自然音やピンクノイズなども選べるものがあります。
ファンノイズの方が音質が自然で、高音や低音の調節ができるものがあります。

音量調整：

電子ノイズもファンノイズも音量調整ができるものが多いです。
ダイヤル式やプッシュ式など操作方法は商品によって異なります。

電源タイプ：

電子ノイズはUSB充電式や乾電池式など持ち運びやすいものが多いです。
ファンノイズはコンセント式やUSBコード式など長時間使用できるものが多いです。

便利な機能：

タイマー機能やライト機能、リモコン付きなど便利な機能がついているものもあります。
自分の使い方に合わせて選ぶと良いでしょう。

サイズや重量：

電子ノイズはコンパクトで軽量なものが多く、持ち運びに便利です。
ファンノイズは大きくて重いものが多く、自宅で使用するのに向いています。

価格：

電子ノイズは約2,000円～4,000円程度で購入できるものが多いです。
ファンノイズは約4,000円～10,000円程度で購入できるものが多いです。

以上のように、ホワイトノイズマシンは様々なタイプや機能があります。
自分の好みや目的に合わせて選んでみてください。

睡眠時以外にもホワイトノイズは効果的。

ホワイトノイズを活用する方法はいくつかあります。
睡眠時以外にも、以下のような場面でホワイトノイズを聞くと良い効果が期待できます。

集中力を高めたい時：

ホワイトノイズは周囲の雑音をかき消して、気が散らない環境を作ります。
仕事や勉強など、集中力が必要な作業に取り組む時に聞くと良いでしょう。

リラックスしたい時：

ホワイトノイズは脳の神経接続を変化させて、ドーパミンという快楽物質を分泌させます。
これにより、リラックス効果が得られます。
ストレスが溜まっている時や、気分転換したい時に聞くと良いでしょう。

赤ちゃんを泣き止ませたい時：

ホワイトノイズは新生児に鎮静効果をもたらします。
赤ちゃんが泣いてしまった時や、寝かしつける時に聞かせると良いでしょう。

以上のように、ホワイトノイズは睡眠時以外にも様々な場面で活用できます。
ただし、音量や聴く時間には注意しなければなりません。

長時間大きな音量で聞くと、耳鳴りや難聴などのリスクが高まる可能性があります。
自分の耳に合った音量と時間を見つけて、適度に利用するようにしましょう。

ホワイトノイズを聞くことでデメリットはあるの？

ホワイトノイズを聴くことには、以下のようなデメリットがある可能性があります。

耳に負担をかける：

ホワイトノイズはあくまでもノイズ（雑音）なので、長時間聞き続けると耳に負担をかけてしまいます。
音量や聴く時間には注意しなければなりません。

集中力を低下させる：

ホワイトノイズは周囲の雑音をかき消して集中力を高める効果がありますが、
元々集中できる人が聞くと逆に集中力が低下する可能性があります。
自分の集中力のレベルに合わせて使う必要があります。

脳や聴覚に悪影響を与える：

ホワイトノイズを構成する様々な周波数の音に長時間さらされると、音の感知を助ける脳の神経接続が変化し、
耳鳴りや難聴などのリスクを引き起こす可能性があります。
一定の音量以上で聞くと危険です。

以上のように、ホワイトノイズを聴くことにはデメリットもあるので、適切に利用するようにしましょう。

ホワイトノイズ以外の様々なノイズの種類

ホワイトノイズ以外にも、生活に役立つノイズとしていくつかあります。

ピンクノイズ

ピンクノイズは、音のエネルギーと周波数が反比例するノイズの一種で、どのオクターブ域でみても大きさが同じ音なので、
音響調整や音響測定の時に使われることがあるそうです。

ピンクノイズは、ホワイトノイズに-3dB/octの低域通過フィルタを通したものであるため、低い周波数ほどパワーが強くなります。
そのため、他に有名な「ホワイトノイズ」よりも「ザーッ」という感じで若干どっしりして聞こえるとされています。

また、睡眠中にピンクノイズを流すと、深い眠りの時間が延びるだけでなく、脳波が調整され、
若い人の記憶力が向上するという研究結果もあるそうです。

ブラウンノイズ

ブラウンノイズは、周波数が上がるにつれてパワー密度が低くなる任意のノイズを指します。
臨床心理士の資格を持つパトリス・ベリーさんによると、ブラウンノイズは他の気が散る音をかき消し、
集中力を高めるのに役立つと言われています。
また、ブラウンノイズは快眠に良いという評判もあります。

グリーンノイズ

グリーンノイズは、睡眠時に聞こえる不快な音を消し、睡眠導入の効果があると言われていますが、眠った後に聞き続けると睡眠の質が低下してしまう恐れもあるそうです。
また、グリーンノイズは集中力を高める効果が期待されています。

ブルーノイズ

ブルーノイズは、パワースペクトル密度が平坦でないノイズのことで、有色雑音の一種です。
ブルーノイズは、高周波数成分が強く、低周波数成分が弱いため、白色雑音よりも高音域に集中していると言われています。

「ホワイトノイズは睡眠の質を上げる？」についてのまとめ

睡眠時にホワイトノイズを聴くことで、睡眠の質を上げることができるとされています。
布団に入ってもなかなか寝付くことができない、寝ているはずなのに疲れが取れていない気がするという人は
試してみてはどうでしょうか？

また、ホワイトノイズは睡眠の質を上げるほかにも様々なメリットがあります。
生活に取り入れ、睡眠の質だけでなく様々なことに良い影響を与えていきたいですね。