適度な運動は睡眠の質を良くする。適度な運動量とは

質の良い睡眠を取るために、日常生活で積極的に運動をしていますか?
疲労回復や質の良い睡眠を取るために、適度なウ運動を積極的に取り入れると効果が上がりやすいです。

睡眠のためならず、日常生活にも効果的な適度な運動良質とは?
日常生活への取り入れ方、気をつけたいこと、タイミングなどをご紹介します。

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適度な運動が睡眠の質を良くする?

睡眠と運動は密接な関係があります。

運動は、睡眠の質を改善することができます。
運動によって身体の疲労感が増し、身体が休息を必要とするサインを送り、より深い睡眠を誘発することができます。
したがって、睡眠と運動は相互に依存し、健康的な生活にとって重要です。

一方、適切な睡眠は、運動の効果を最大限に引き出すために必要です。
睡眠不足は、運動のパフォーマンスや回復を妨げる可能性があります。

 

「疲労感」の正体とは

自律神経の中枢は、身体の機能を調節して生命を維持しています。
運動時には、呼吸や心拍、体温などの機能を調節して、身体にかかる負荷に合わせたコントロールを行っています。
運動の負荷が大きくなるほど、自律神経の中枢にかかる負荷も大きくなり、脳がダメージを受けることで疲れが起こると考えられています。

疲れる原因は、体の中で発生する活性酸素による酸化ストレスです。
運動などのエネルギーを使う活動では、活性酸素が多く発生します。
抗酸化酵素は体内から活性酸素を除去する働きがありますが、活性酸素の量が多すぎると抗酸化酵素の働きが追いつかず、体内の細胞や筋肉が攻撃されて疲れる原因となります。

加齢や紫外線の影響を受けると、活性酸素が増えて疲れやすくなります。
また、睡眠障害や睡眠時無呼吸症候群も疲れを溜め込む原因となることが言われています。

 

適度な運動以外にも「疲労感」を感じる主な原因

疲労感を感じる原因は、多様ですが、一般的には以下のような要因が考えられます。

1. 睡眠不足や睡眠の質の低下
2. 過度の運動や運動不足
3. ストレスや心理的な緊張
4. 栄養不足や偏った食生活
5. 環境の変化や気温の変化
6. 病気や怪我の影響
7. 薬の副作用や飲み過ぎ、喫煙、飲酒などの生活習慣の影響

以上のような要因が、疲労感の原因となることがあります。
ただし、疲労感が長期間続く場合は、医師に相談することをおすすめします。

 

睡眠の質を良くする「適度な運動」って具体的にどのくらい?

18歳から64歳までの健康づくりにおいて、週に合計60分程度の運動を行うことが目安とされています。
適度な運動量とは、息がはずみ、汗をかく程度のものです。
週3回に20分程度、週2回に30分程度、または週末に1回60分程度の運動を行うことが効果的とされています。

好きなスポーツを行うこともおすすめですが、過度な運動はけがやストレスの原因になることがあります。
持病がある場合は、医師の指示に従うようにしましょう。

 

「一週間で23メッツ」が目安

「メッツ」、耳慣れない言葉かと思いますが。運動量を具体的に表すときによく使われる単位です。

例えば、
4㎞/hで1時間歩く → 3メッツ
のんびり30分泳ぐ → 3メッツ
カーペット掃除やお風呂掃除など家事を1時間 → 3.3メッツ
16㎞/hで1時間自転車に乗る→4メッツ
かなりの早歩き・小走り(動物と遊ぶなど)を1時間 → 5メッツ
活発に走り回る(公園で子どもと遊ぶなど)を1時間 → 5.8メッツ

など、細かく決められています。
これらの合計で一週間で23メッツに到達していれば「適度な運動ができている」といえるということですね。

 

「運動なんて全然してないし、ランニングでも始めようか」って思わなくても、
「今の生活で〇〇メッツは到達してるから、+αで何かを取り入れてみよう」なら、無理なく運動を取り入れることができるかと思います。

 

適度な運動で得られる、10の効果

では、適度な運動で体にはどのような影響があるのでしょうか?
大きく10に分けてひとつひとつ見ていきます。

 

①体の骨を強くする

運動によって、骨に力が加わります。この力が骨をつくる細胞の働きを活性化させ、骨を丈夫にする効果があります。
そのため、骨粗鬆症や介護予防にも効果的です。

 

②筋肉や関節が柔らかくなり、体の柔軟性が上がる

運動すると、関節や筋肉が柔らかくなります。
これは、体を動かすことで、骨のつなぎ目や筋肉を覆っている膜が引き伸ばされ、硬くなるのを防ぐためです。
逆に、運動をしないと体は徐々に硬くなってしまいます。

 

③筋肉が付き、疲れにくくなる

運動をすると筋肉が太くなり、力が強くなります。
筋肉は大きく2種類に分かれますが、運動によって特に強い力を発揮できる筋肉が発達します。
怠けていた筋肉も働き出し、力が強くなります。
力が強くなると、同じ作業でも楽になり、疲れにくくなります。

疲れにくくなるので、日常の活動量も増えます。

 

④心肺が強くなり、疲れにくくなる

運動すると、肺がより効率的に酸素を取り入れられるようになります。
また、心臓が大きく、強くなり、血管が太くなり、毛細血管も増えることで、血流が良くなります。
これにより、疲れが軽減され、長時間の運動や重労働ができるようになります。

 

⑤血液が綺麗になる

運動することで、体内の善玉コレステロールが増え、悪玉コレステロールが減少します。
そのため、血管が詰まったり硬化したりすることを予防できます。
その結果、動脈硬化や狭心症、心筋梗塞、脳卒中、脳梗塞などの病気を予防する効果があります。

 

⑥脂肪が落ち、見た目が若返る

運動をすると、エネルギー消費量が増えるだけでなく、筋肉が増えて普段のエネルギー消費量も増えます。
また、運動を継続すると、力を長時間出し続けられる筋肉が発達し、脂肪燃焼も増えます。
これにより、生活習慣病の予防や改善効果があり、プロポーションも改善されてスタイルが良くなり、見た目も若返ります。

 

⑦脳の働きが良くなる

脳は筋肉を動かす信号を送る役割を持っています。
そのため、体を動かすことで脳に刺激を与え、認知症を予防・改善することができます。
特に、複雑な運動やウォーキングのように移動して風景が変わる運動は、良い刺激となります。

 

⑧体の不調に対する抵抗力が強くなる

適度な運動をすると、免疫機能が向上し、病気に対する抵抗力が高まります。
特に、楽しみながら運動すると効果がより高くなるとされています。

 

⑨慢性的な痛みの改善

運動により、肩こりや腰痛、膝などの関節の痛みが緩和されます。
それは、運動によって筋肉の緊張がほぐれ、血行や新陳代謝が増え、回復が促進されるためです。

 

⑩気分が良くなり、元気になる

適度な運動は、気分を明るくし、ストレスを発散し、リラックスすることができ、不安や疲れを減らし、意欲と自信を持つことができます。
また、対人関係が改善し、生活が充実するなど、心に多くの良い影響を与えることができます。
つまり、運動は気持ちを若返らせることができます。

 

これだけ運動のメリットがあると、「なんとなく運動してみようかな」って気分になってきますね。

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「適度な運動」+「良い睡眠」のサイクルがより睡眠の質を上げる

何もせずに完全に休むと、疲れが20〜30%回復するだけですが、
積極的に体を動かすことで70〜80%回復することがデータで示されています。
また、疲れていても眠れない場合は、神経も興奮して休まっていない状態かもしれません。

そんなときは、軽い有酸素運動を試してみましょう。
軽い運動をすることで呼吸が深くなり、疲れを回復する効果が期待できます。

「23メッツを取り入れなきゃ!」って頑張らなくても、まずはストレッチなど、
軽く体を動かすところから運動を取り入れてみると良いかもしれませんね。

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40 COMMENTS

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