「睡眠時無呼吸症候群」名前を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。
この症状はどちらかというと、自分自身で見つけるよりも一緒に寝るパートナーや家族が発見し、
症状の発覚に至るケースが多いです。
今日はそんな「睡眠時無呼吸症候群」について、どんな症状なのかや、治療法を詳しく解説していきます。
「パートナーやご家族が睡眠時無呼吸症候群かもしれない?」と思った方は参考にしてみてください。
睡眠時無呼吸症候群の症状とは
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に呼吸が数秒間止まることがあり、これが繰り返される状態です。
この症状の主な症状は、夜間のいびき、朝の頭痛、喉の乾き、疲れや眠気が残ることなどです。
また、睡眠中に何度も目が覚めることや、夜間の頻尿なども起こります。
重症の場合、心臓病や高血圧などの合併症が起こる可能性もあります。
治療方法としては、CPAP(持続的陽圧呼吸療法)や口腔内装置、減量や禁煙などの生活習慣改善があります。
CPAP(持続的陽圧呼吸療法)ってどんな治療法?
CPAP(持続的陽圧呼吸療法)は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)や肺気腫などの呼吸器疾患を治療するために使用される医療機器です。
この装置は、鼻や口に装着されるマスクを介して空気を送り込み、呼吸を補助することで、睡眠中に起こる呼吸障害を改善します。
CPAPは、睡眠時無呼吸症候群の治療には非常に効果的であり、睡眠中の低酸素症や不眠症などの症状を軽減することができます。
ただし、装着するマスクの選び方や使用方法については、医師や専門家に相談することが重要です。
どうやって発覚するケースが多いの?
睡眠時無呼吸症候群は、通常、睡眠中に呼吸が一時的に止まることで発生します。
この状態が頻繁に起こる場合、疲れや眠気、集中力の低下、夜間のいびき音や口呼吸などの症状が現れます。
睡眠時無呼吸症候群を疑った場合は、医師に相談し、診断を受けることをお勧めします。
診断には、睡眠時無呼吸症候群の症状を詳しく聞き取り、睡眠時の呼吸状態をモニタリングする検査があります。
発覚は、パートナーや家族からの指摘の他に夜中に自分のいびきで何度も起きて発覚するケースもあります。
睡眠時無呼吸症候群だと、疲れが取れない?
上でも少し触れていますが、「8時間しっかりと寝たはずなのに疲れが取れない」や、
「日中いつもより集中できない」といったように日常生活に何らかの症状が出てきます。
また、夜間に自分自身のいびきで何度も目を覚まして睡眠が中断されているようならばなおさら、
日中の眠気や集中力の低下も起きてきます。
「いびき」をかく人の7割が睡眠時無呼吸症候群
いびきをかいて寝る人の7割以上が睡眠時無呼吸症候群を含めて睡眠中に息が止まっているとの報告もなされています。
「いびきはうるさくていやだ」と思って遠ざけるよりもまず、いびきをかいている人の呼吸が止まっていないか注意深く観察して、
適切な治療に導きたいですね。
睡眠時無呼吸症候群の原因は何なの?
では、睡眠時無呼吸症候群の原因とは何なのでしょうか?
睡眠時無呼吸症候群は大きく2つに分類できます。
一つづつ見ていきましょう。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群の原因
閉塞性睡眠時無呼吸症候群の主な原因は、睡眠中の喉の筋肉の緩みにより、気道が狭くなって空気が通りにくくなることです。
この狭窄が進行すると、気道が完全に閉塞して呼吸が停止する状態になります。
この状態が繰り返されることで、睡眠中に低酸素血症が起こり、健康上の問題が生じることがあります。
その他の原因として、肥満、喫煙、アルコールの摂取、加齢などが挙げられます。
中枢性無呼吸症候群の原因
中枢性睡眠時無呼吸症候群は、脳の制御が原因で起こる睡眠時無呼吸症候群の一種です。
脳が呼吸筋をうまく制御できないため、呼吸が停止することがあります。
この症状は、脳幹や呼吸中枢に異常がある場合に起こります。
中枢性睡眠時無呼吸症候群の原因としては、脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、神経変性疾患、薬物の副作用などがあります。
治療には、原因に合わせた適切な治療が必要です。
睡眠時無呼吸症候群の治療法とは
では、睡眠時無呼吸症候群の治療法となどのようなものがあるのでしょうか。
ここでもそれぞれの睡眠時無呼吸症候群について見ていきます。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療法
閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療法には、以下のような方法があります。
1. 機械的換気療法:
CPAP(持続的陽圧呼吸療法)と呼ばれる機器を使って、睡眠中に気道を開いた状態を保ちます。
2. 口腔内装置:
歯科医師が作成する、上下の歯に装着する装置を用いて、気道を開きます。
3. 外科手術:
気道を広げる手術を行うことで、睡眠時の呼吸障害を改善します。
治療法は患者の症状や状態によって異なるため、医師と相談して最適な方法を選択する必要があります。
中枢性無呼吸症候群の治療法
中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)の治療法には、以下のものがあります。
1. 原因治療:
CSAの原因が特定できれば、その原因を治療することが重要です。例えば、心不全や薬物中毒が原因の場合は、それぞれの治療を行います。
2. 陽圧呼吸療法(PAP療法):
CSAの症状を改善するために、PAP療法が用いられます。PAP療法は、陽圧をかけることで空気の流れを確保し、睡眠中の呼吸を改善するものです。
3. 酸素療法:
低酸素症を改善するために、酸素療法が用いられます。酸素を吸入することで、血液中の酸素濃度を増やし、低酸素症を改善します。
4. 薬物療法:
CSAに対する薬物療法は限られていますが、中枢神経系を刺激する薬剤が使用されることがあります。
治療法の選択は、症状の重症度や原因、合併症などによって異なります。医師の指示に従い、適切な治療法を受けることが大切です。
睡眠時無呼吸症候群と肥満の関係
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に一時的に呼吸が止まったり浅くなったりする病気であり、肥満と関連があることが知られています。
肥満の人は、喉の周りの脂肪が気道を圧迫し、呼吸の停止や浅い呼吸を引き起こす可能性が高くなります。
また、肥満によって、呼吸筋や肺の機能が低下する場合もあります。
そのため、肥満の人は、睡眠時無呼吸症候群になるリスクが高くなるとされています。
「肥満」の定義とは?
肥満の定義は、一般的にBMI(身体質量指数)が30以上であることとされています。
BMIは、身長と体重を計算して得られる値で、体重(kg)を身長(m)の2乗で割ったものです。
また、ウエストサイズが男性で85cm以上、女性で90cm以上である場合にも肥満とされることがあります。
しかし、BMIやウエストサイズだけで判断することは限界があり、個人の体格や筋肉量なども考慮する必要があります。
「BMI指数」とは
BMIは、身長と体重の関係から肥満度を測定するための指数であり、世界保健機関(WHO)が定めた基準に基づいています。
WHOは、BMI値によって以下のように身体の肥満度を分類しています。
– BMI 18.5未満:やせすぎ
– BMI 18.5〜24.9:標準体重
– BMI 25〜29.9:肥満度1度
– BMI 30〜34.9:肥満度2度
– BMI 35〜39.9:肥満度3度
– BMI 40以上:肥満度4度
ただし、BMIはあくまでも平均的な値であり、個人差や筋肉量、
骨格の大きさなどによっては正確な肥満度を示すことができない場合があります。
そのため、BMI値だけにとらわれず、体型や健康状態を総合的に判断することが大切です。
「睡眠時無呼吸症候群の症状とは?」についてのまとめ
睡眠時無呼吸症候群は、夜間に限らず寝ている時に呼吸が止まる症状です。
この症状があると日中に眠気が来たり、集中力が続かなかったりしてしまう他、
重度の場合は心臓病や高血圧などの合併症に繋がることもあります。
自分自身、しっかり寝ても疲れが取れなかったり、パートナーが睡眠時無呼吸になっていたりした場合は一度病院にかかり、
本格的な治療を受けてみてはいかがでしょうか。
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