現場にいた学生の証言
https://www.youtube.com/watch?v=hIsXWcDH8ZI
学生の証言によると
福岡県柳川市でバーベキュー中に学生が死亡した事故は、専門学校の理事長が、火起こしのために消毒用のアルコールを使い始めたことが分かりました。
当時、現場にいた学生が、FBSの取材に応じ、事故の状況を語りました。
■現場にいた学生
「急に爆発音、大きな音が聞こえて、音の方を向いたら、みんな騒いでいて、燃えていた。」
5月24日、福岡県柳川市の『ハリウッドワールド美容専門学校』で、バーベキューの火が男子学生4人に燃え移り、4人のうち、18歳の男子学生が死亡しました。
学校によりますと、バーベキューには学生と教員、あわせて約480人が参加していて、60代の男性理事長が、火起こしのために消毒用のアルコールを使用しました。
理事長は、アルコールの危険性を認識した上で、使用後、職員室にアルコールを戻すよう指示していましたが、その場に放置されていたということです。
その後、火が消えかかったドラム缶に、教員が消毒用のアルコールを入れたところ、爆発的に炎上しました。
そして、火が、近くにいた男子学生4人に燃え移りました。
■現場にいた学生
「地面にぐるぐる、頑張って服を脱ごうとしていて、みんなぼう然。
(搬送された学生が)早く回復して、学校に戻ってほしいという一心でした。」
しかし、重症だった1人は事故から13日後に亡くなり、学校では、集まった学生に、死亡が告げられました。
■現場にいた学生
「周りの子は涙を流していて、パニックになった子が叫んだりして、その後は、みんな泣き始めて、しばらくは、その状態が続いていました。(アルコールを使い始めた理事長には)もう怒りしかないです。」
事故後、学校は保護者宛にメールで事故を報告しました。
その中で、事故の発生を謝罪するとともに、不用意にSNSなどで発信しないよう求めていました。
学校は、事故原因の検証と再発防止のため、第三者委員会を設置すると明らかにしました。
また、事故の経緯や対応についての報告書を、9日にも福岡県に提出し、その後、保護者会を開いて、事故について説明するとしています。